修司忌

今日、五月四日は寺山修司の命日なので余り言及されないものを中心に引いてちょっと書きます。

大工町寺町米町仏町老母買ふ町あらずやつばめよ

これは代表歌の一つで、映画「田園に死す」の冒頭にも出てくるのですが、映画の朗読では「米町寺町」と順番が違い、また「老母」を「ろうば」と読んでます。
こまけえことは気にしない寺山らしいですが(笑)映画のまさに冒頭なんでさすがに直しても良かった気がします。

わが息もて花粉どこまでとばすとも青森県を越ゆる由なし

県境に立って吹けば岩手県まで飛ばすことも出来そうですが、いや別にツッコミ入れる目的の文章ではありません(笑)、自身の生まれた故郷というもの、その呪縛の深さを喩化してるのですが、息で飛ばす花粉という道具立てに風土の自然の手触りまで感じられる名歌だと思います。

だれも見ては黙って過ぎきさむき田に抜きのこされし杭一本を

稲杭掛けという天日乾燥に使う杭みたいです。「さむき田」ですので当然刈り入れの済んだ田なので杭は全部撤去されるべきなのに、なぜかぽつんと一本だけ。私なら「抜き忘れありますよ」と親切に言いに行くかもですが(笑)、ひょっとしたらわざと抜かずにおいてあるのかも知れない。杭が「悔い」と音が重なるのも何かありそうな雰囲気を醸し出します。
とりあえず三首まで。

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