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zoom RSS 遊星は炎えてゐるか

<<   作成日時 : 2012/01/09 11:27   >>

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新年早々、少々体調が芳しくない日々が続いたが、ここに来てまあ、良くなってきた。
お正月、久しぶりに「日本映画専門チャンネル」で映画を観た。黒澤明の「生きものの記録」である。
観てて、あ、と思うことがあった。
ラストシーン近く、三船敏郎演じる中島老人が、窓の外の夕日を見て、「あ、燃えとる燃えとる!地球が燃えとる!」と叫ぶ場面である。
何を思い出したかというと、塚本邦雄の歌集『森曜集』の有名な「柿の花」の一首。

柿の花それ以後の空うるみつつ人よ遊星は炎えてゐるか

中島老人は核戦争の恐怖にとりつかれて、ついには精神を病むに至るのだが、この映画が公開された1955年頃は米中ソの核実験全盛期だった。
1975年頃に出た歌集の歌で、1966年の映画「パリは燃えているか」はよく鑑賞文で引き合いに出されていたのだが、戦争がらみで言うなら「生きもの…」が作者の意識にあったとしてもおかしくない。
結構塚本は黒澤映画が好きだったようである。「生きる」を日本映画のベスト何位かに推していたのを見た記憶もある。
原子力への不安を強く持っていたという点で、黒澤と共通する歌人だった。塚本は戦時中に呉から広島のキノコ雲を見ている。

梅雨前に咲く柿の花、それが散ったあと、空はうるみ不気味な曇り空になる。放射性物質の雨が今にも落ちてきそうだ。真っ赤に熟す柿の実、そのように地球は核兵器で真赤に燃え上がる日が来るかも知れない。いや、そんなことを考える自分はあの映画の老人のように破滅妄想にとりつかれているのかも。人よ、遊星は炎えているのか。

そんな鑑賞が考えられそうである。

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